オルカンと楽天VTどっちがいい？2つの違いを3項目で徹底解説！

現在、新NISAでは夫婦でオルカンを運用中！

本記事では、オルカンと楽天VTのどちらを買うべきかをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、オルカンと楽天VTの違いを理解でき、どちらの商品を買うべきかを自分で判断できるようになります！

前提条件として、それぞれの銘柄の正式名称は以下の通りです。

今すぐどちらを買うべきか知りたい方は、こちらをタップして『オルカンと楽天VTどっちがいい？おすすめはオルカン！』に進んでください！

オルカンと楽天VTどっちがいい？おすすめはオルカン！

オルカンと楽天VTのどっちがいいか悩んだら、オルカンを買うのがオススメです。

オルカンがおすすめな理由は以下の3つです。

理由①：実質コストが安い

実質コストとは、信託報酬以外にかかる費用もすべて含めた手数料のこと。

投資信託の運用中には、信託報酬以外にも以下のような『隠れコスト』がかかります。

つまり、実質コストは信託報酬と隠れコストの合計です。

オルカンと楽天VTの実質コストは、このようになっています。

オルカンと楽天VTでは、実質コストに2倍の差があります。

しかし、過去5年間のリターンはオルカンと楽天VTでほとんど差がありません。

期待できるリターンが変わらないのであれば、コストの安いオルカンを選びましょう。

例えば、毎月3万円を年利6％で30年間運用した場合、たった0.1%の実質コストの差がどれくらい影響出るかを計算したのがこちらです。

銘柄	オルカン	楽天VT
積立額/運用期間	5万円/30年間
期待リターン	6%
実質コスト	0.111%	0.217%
実質リターン (期待リターンー実質コスト)	3.889%	3.783
最終的な運用額	3402万円	3339万円

オルカンと楽天VTでは成績はほとんど変わらないため、コストの安いオルカンを選ぶのがより大きな資産を作るための近道です。

理由②：純粋な全世界株式に投資できる

実は『全世界株』と名前が付いている銘柄の中には、純粋な全世界株式では無いものがあります。

楽天VTはETFを買い付ける投資信託ですが、全世界株であるVTだけでなく、VTIとVXUSという他のETFも組み入れられています。

ファンド名	投資対象	経費率	投資比率
VT	全世界株式	0.07%	51.5%
VTI	米国株式	0.03%	28.6%
VXUS	アメリカを 除く 全世界株式	0.08%	18.4%

その理由は、3つのETFを組む合わせることで信託報酬を下げられるためです。

2022年4月に楽天VTの対象商品にVTIとVXUSの追加が発表されたとき、楽天投信投資顧問からこのような通知がありました。

一方、オルカンはMSCI ACWIに連動を目指す投資信託なので、純粋に全世界株式に投資できる商品になっています。

理由③：純資産総額が大きい

純資産総額とは、投資信託(ファンド)に投資されている資金の合計でファンドの規模を表します。

2024年6月時点のオルカンと楽天VTの純資産総額は、このようになっています。

純資産総額が大きい方がいい理由は、運用コストを抑えられたり、連動する指数との乖離が小さかったりするからです。

連動する指数との乖離のことを、トラッキングエラーと言います。

あまりにも純資産総額が少ない場合は、運用がうまくいかずに途中で運用停止になったり、償還(返金)されたりする可能性もあります。

オルカンと楽天VTの違い

全世界株式に投資できる銘柄なのは間違いありませんが、ここまで説明してきたように特徴が違います。

オルカンと楽天VTを比較した表がこちらです。

	オルカン	楽天VT
ベンチ マーク指数	MSCIオール・カントリー・ ワールド・インデックス	FTSEグローバル・ オールキャップ・ インデックス
投資対象	全世界株式 （大・中型株）	全世界株式 （大・中・小型株）
構成 銘柄数	約3,000銘柄	約9,000銘柄
信託報酬	0.05775％	0.192％
分配金	なし	なし

ここでは、特に大きな違いがある以下の3つを比較していきます。

ベンチマーク指数

オルカンと楽天VTでは、ベンチマークする指数が異なります。

どちらも全世界の株価指数ですが、MSCIは大型株と中型株を投資対象としているのに対して、FTSEは小型株も対象です。

構成銘柄数

構成銘柄数はオルカンが約3,000銘柄、楽天VTが約9,000銘柄となっています。

MSCIは全世界の約85%、FTSEは約98%をカバーしていると言われています。

そのため、世界中により幅広く分散投資できるのは楽天VTです。

信託報酬

2024年6月12日時点の信託報酬は、このようになっています。

信託報酬とは、投資信託を保有中に毎日かかる手数料のこと。

『理由①：実質コストが安い』で説明したように、信託報酬(実質コスト)の差が、最終的なリターンに大きく影響します。

本家のVTに投資できる投資信託はコレ！

ここまでオルカンと楽天VTに投資するなら、オルカンがオススメ！と説明してきました。

ただ、楽天VTが純粋な全世界株に投資できないからダメなわけで、VTという商品(ETF)自体はかなりの優良商銀です。

本家VTに100%投資できる投資信託は『SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド』です。

ファンド名	SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンド
ベンチマーク 指数	FTSEグローバル・ オールキャップ・インデックス
投資対象	全世界株式 （大・中・小型株）
構成銘柄数	約9,000銘柄
信託報酬	0.1338％
分配金	なし

この商品は、信託報酬もかなり安いので優良商品ですが、SBI証券でしか購入できません。

もし『全世界の企業を幅広く買いたい！』という方はオルカンではなく、SBI証券で口座開設をして『SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド』を購入しましょう！

『SBI証券の口座開設方法を詳しく知りたい』という方は、以下のリンクをどうぞ！

▶SBI証券の口座開設方法を24枚の画像付きで解説！

ここで注意してほしいのが、同じくSBI証券で買える『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』という非常に似た投資信託です。

この商品も楽天VTと同じく、VT以外のETFにも投資している商品のため、純粋な全世界株式を買いたい人は買わないようにしてください。

まとめ：オルカンと楽天VTのどっちか迷ったら、おすすめはオルカン！

本記事では、オルカンと楽天VTのどちらを買うべきかをわかりやすく解説しました。

全世界株式への投資は、世界経済が成長する限り、恩恵を受けられるのが魅力。

でも、楽天VTのような純粋な全世界株式ではない銘柄を買ってしまうと、その恩恵をちゃんと受けられない可能性があります。

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